こういうご時世ですから、登山用品店のHPには色々とためになる情報が掲載されています。
試しに、私がしばしば利用している登山用品店、秋葉原の「ニッピン」の情報をご紹介します。
店のHPは、http://www.nippin.net/ なのですが、その中に従業員が執筆している情報があります。一つ紹介すると、
http://nippin.seesaa.net/article/439565561.html に女性用ザックの記事があります。その内容を見てびっくりしました。今までせいぜい男女の違いは背面長くらいだと思っていたのですが、実際はそんな単純な話ではなく、かなり工夫されていることがわかりました。
他にも靴やテントについての情報がありました。知識としてご覧になってはいかがでしょうか。
なお、紹介したHPの執筆者は私ではありません。勘違いしないでくださいね。
自宅にある私の居場所、物置兼書斎の壁にかかるピッケル類です。
かつて「ピッケルは登山者にとって、武士の刀のようなもの」などと気取りましたが、今では死語でしょうか。
上から
1. 昨年亡くなった父の形見で父が自分で作ったもの
2. 私が学生時代に初めて買ったウッドシャフトのシャルレ・モンブランスーパー
3. 最近ネットオークションで購入したメタルシャフトのシャルレ・モンブラン
4. 私の2本目のピッケル、メタルシャフトのシャルレ・スーパーコンタ
5. ペツル社に吸収されてしまったシャルレ社の銘が小さく残る最近のモデル
6. これも最近ネットオークションで手に入れたシャルレ・ガバルーアイスバイル
私のピッケルはシャルレ社製の製品ばかりですが、それには訳があります。その話はいずれまた。
ところで実は、ピッケルを使うような山行は、新ハイキングクラブの本部山行(雑誌で参加者を募るもの)では禁止です。8本以上の刃があるアイゼンを必要とするものも同様です。また積極的に前進するために、ザイルやカラビナ、ハーケンなどのいわゆる岩登り装備を使うコースも禁止です。
しかし、私達の電脳登山部ではそういった制限はありません。スノーシューとストックの山行でも、時にはアイゼン・ピッケル使ってみても構いません。自由なスタイルで、山登りを楽しみましょう。私も写真のピッケルを使うチャンスを心待ちにしています。でももうウッドシャフトのピッケルは使えないでしょうね。強度的に・・・。
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前回は露出補正の大切さをお話しました。
自分のイメージに合わなかったら、露出を調節して液晶画面で確認してからシャッターを切りましょう。オート任せではせっかくのシャッターチャンスを活かせませんゾ、ということでした。
今回はもうひとつ大事な調節です。オート任せではもしかすると後悔するかもしれない「色温度」の設定です。
色温度というのは、光源の色をK(ケルビン)という単位で表したものです。色なのに温度という言葉が付いているのは、たとえば鉄釘を火にかけて暖めると、はじめは黒かった鉄が温度の上昇とともに徐々に赤くなって、やがて白っぽくなってくるように、物質は熱を加えて温度が変わると、色が変わってくることを表現しているようです(このあたりは私の理解を越えていますので、興味のある方はご自分で調べて下さい。「黒体」だの「プランク定数」だの聞いたことはあるが実態は???なことがたくさん出てきます)。
大切なのは、朝日夕陽などの赤い光は2000K、昼間の白い太陽光線は5000から6000K、青空はもっと高い数値になるという事です。
次の写真をご覧ください。
↑これは実際の風景ではなく、某OSの壁紙です。液晶画面をカメラの色温度設定をオートにして撮影しました。
ではこれはどうでしょうか。
同じ液晶画面ですが、これは色温度設定を太陽光に設定しました。皆さんの好みはどちらでしょうか。
なぜこのように印象が変わるかというと、↑下の写真は太陽光の約5500Kで撮影したので、それより低い色温度の夕焼け空が、オレンジ〜赤色になりました。オートに設定した↑上の写真は画面全体の色温度を感知して、その平均値で撮影したので、夕陽の赤い色に引っ張られて設定色温度が太陽光よりもだいぶ低く(赤色寄り)になってしまったため、赤みが弱くなってしまったようです。
もちろん好みにもよりますが、私はやはり夕空は赤いほうが好きです。
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こんにちは、麻導士です。今回から数回にわたって山での風景写真の撮り方をやさしくご説明いたします。
皆さんは山行の際、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)やスマホのカメラアプリで山の風景を撮影していますよね。でも家に帰ってパソコン画面や大型液晶テレビに映して見ると、どうも実際の印象とは違うという経験をしていませんか。
例えば上の富士山の写真は、この構図でそのままシャッターを切ってしまうと、このような写真にはなりません。空は白っちゃけてしまい富士山も不鮮明、手前の谷間がずっと明るくなって、陰の中の細部が見える写真になります。いくらカメラが賢くても、自動で撮る写真がいつも撮影者の印象に近いものとは限らないのです。
ここで重要になるのは、露出(撮像素子に当てる光の量)です。たくさん光を当てれば、写真は明るくなります。当たる光を少なくすれば暗い部分が増えてきます。人間の目は、明るいところでも暗いところでも自力で目に入る光の量を調節することができるので、どちらもはっきり見ることができます。しかし写真はある一定の範囲の明るさしか画像に留めることができないので、その範囲をはみ出した部分は白く飛んでしまったり、真っ黒で何も見えないことになります。そこで、画像に留める明るさの範囲を撮影者自身が決めることで、その時の印象に近い写真を得ようと工夫を凝らすことになるのです。
上の写真は、カメラが決めた露出に対して、入ってくる光の量を約半分にして撮影しています。カメラによってその調節の方法は異なりますので、コンデジをお持ちの方はぜひ取り扱い説明書を開いてください。そしてその中にある「露出補正」という項目を見てください。しばしば「+/−」と表現されていますが、プラスは取り入れる光の量を増やす、マイナスは減らすという意味です。その時に「EV」という単位が示されることもありますが、これは「Exposure Value」の頭文字をとったもので、日本語では「露出値」といいます。詳しくは別の機会に譲りますが、このEVが、1大きくなると明るさが2分の1、1小さくなると明るさが2倍になるように定義されています。つまり、上記の富士山の写真は、そのままの自動露出値よりも1EV大きくなる露出値で撮影したのです。しかし、通常露出補正の設定は「プラス・マイナス」で表現されることが多く、カメラが決めている露出値に対して、EVを大きくする、すなわち光量を減らすことをマイナス、EVを小さくする、すなわち光量を増やすことをプラスと表現しています。このプラス・マイナスのほうが直感的にはわかりやすいので、とりあえずはEVのことは忘れて、取り込む光の量をプラス・マイナスすると考えましょう。
多くの場合山の写真では、よほど印象的な空でない限り、山の稜線をできるだけ画面の上方近くにおいて山を画面いっぱいに写しています。この場合山肌は空に比べて暗いので、露出はその暗さに引っ張られて明るめ、つまり光をたくさん取り込むことになってしまいます。わずかに見える空は白くなり、全体的に白っちゃけた写真が出来上がることが多いです。そこで、露出補正の出番となります。取り込む光が多すぎるのですから、マイナス側に露出補正をします。多くのデジカメでは、1/3EVか1/2EV刻みで補正ができます。液晶画面を見ながら、自分の印象に近いところまで、2/3とか1とかマイナス補正して、そこでシャッターを切ればいいのです。
ある程度値段の高いデジカメなら、こういった自由の効く機種が多いのですが、あまりにも簡単なカメラでは露出補正することができないものもあります。その場合は、もし「シャッター半押し」ができる機種なら、一旦空の方にカメラを向けて、シャッターを半押しして、ピントと露出を決定して、そのままカメラを下に振って元の構図でシャッターを押し切ると、多くの場合マイナス補正された写真になります。半押しが効かないカメラではこの技は使えません。その場合は山の写真はかなり難しいことになると思います。
また、この方法はスマホのカメラアプリでは、シャッター半押しがないのでできません。スマホで山の写真を撮るためには、アプリで露出補正ができるものを使う必要があります。幸い、無料アプリにも表現が違うこともありますが、実質的に露出補正が可能なものもあります。私はiPhoneですので、「ヤメラ」という妙な名前のアプリを使っています。 このアプリでは、「bias」というスライダーがあり、これを動かすと画面が明るくなったり暗くなったりします。好みの明るさのところでシャッターを切ると、画面で見たのと同じ写真がとれているという事になります。アンドロイドスマホにも似たような性能のアプリがあるようです。