電脳登山部リーダーブログ

ING電脳登山部リーダーたちのブログです。
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    当たると怖い「雷」の話 第1話(つづき)

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      JUGEMテーマ:自然・登山・キャンプ

       

      当たると怖い「雷」の話

       

      第1話 上越国境・小穂口ノ頭(つづき)

       

       私達のワンゲルでは今回のこのルートは定番ともいうべきもので、数年おきに誰かしら歩いているものでした。実はこの年も私達の2日ほど前を、巻機山から入山した女子隊(もちろん全員女子!)が歩いていました。丹後山の頂上標識に彼女たちが、私達への差し入れとしてビスケットを一箱、手紙とともにぶら下げておいてくれたのを発見した時はみんなで狂喜乱舞しました。このあとも女子隊のおかげで救われたことがあったのですが、その話はまた機会があれば・・・。

       そんな定番コースについて、先輩たちからの口伝には「丹後山の頂上には絶対に幕営するな」というものがありました。登ったことのある方はご存知でしょうが、丹後山の頂上は平らでだだっ広い、どこが頂上なのかわからないようなところです。地面としてはテントを張るのにもってこいなのですが、平ら故にテントが避雷針になってしまう、というのが口伝の理由でした。ですから私達も、予定では越後沢山の鞍部に泊まり、翌日は大水上山から平ガ岳への稜線に入って藤原山のテン場まで行かないと、翌日に平ガ岳に着けないこともあり、丹後山は素通りしました。
       しかし付き合いのあった隣県の大学ワンゲル部で、丹後山頂で幕営してテントに落雷という事故が起きました。なんでも頂上で家型テントで幕営中雷雨になったものの、まぁ大丈夫とそのまま作業していたら、突然雷が落ちたということでした。どうも雷は同じ材質で同じ高さのものが2つあると、その真ん中に落ちると言うのです(ホンマかいな?)。この時は2本のポールの真ん中、つまりテントのど真ん中に雷が落ちたそうで、当時の家型テントでは、真ん中にバーナーや鍋を置くのが通例で、人はその周りに車座になっているのが幸いしたようです。テントは破損し、真ん中の地面に大穴が開いたものの、メンバーは多少飛ばされたくらいで、幸いにも大惨事にはならなかったそうです。もちろん合宿は中止で即日下山しました。

       どうも雷はどのように落ちるのかもあまりよくわかってないようです。実は小穂口ノ頭から避難した時に、「早く家に帰りたいよう」という1年生が、テントのポールが落雷で使えなくなれば即下山ですよねと、頂上近くにポールを高々と立てておいたのですが、あれだけドンドンガラガラ言っていた雷雨でも、残念ながら(?!)雷は落ちませんでした。また常識的には「高いところに落ちる」ことになっていますが、私はもっと高いところがすぐ近くにあるのに、それよりかなり低いところへの落雷を目撃したことがあります。落雷する場所を特定できる一般論があれば、だいぶ安心できるのに、とずっと思っていました。

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