電脳登山部リーダーブログ

ING電脳登山部リーダーたちのブログです。
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    誰でも一台、ストーブの話

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       今回は、趣向を変えてより一般的な調理器具についてです。皆さんが携帯コンロ、ストーブ、バーナーなどと呼んでいるものです。

       私のところにあるもの(以後はストーブと書きます)は、写真のとおりですが、最近山登りを始めた方には見慣れないものもあると思います。
      前列左から4台はガスストーブ、右端はメタクッカー、後列左端は灯油ストーブ、真ん中がガソリンストーブ、右端は現行品ですがちょっと変った薪ストーブです。
      ぜひ会員の皆さん方には、何かしらストーブを手に入れて、山で使っていただきたいと思っています。それは、山では何よりも食事が大切だからです。山登りでは、簡単には体重1Kgあたり6〜10キロカロリーを1時間で消費すると言われています。幅があるのは背負う荷物の重さが影響するからです。空身でも6キロカロリーですから、体重50キロの方は1時間で300キロカロリーを消費することになります。朝6時に出発して山小屋に着いたら15時だった、9時間歩いたという場合はなんと2700キロカロリーにもなります。普通のカツ丼3杯分以上です。もちろん荷物が重ければもっと必要になります。また気象条件が悪い時などは、体温を維持するために多くのエネルギーを使います。たくさん食べていなければ低体温症になる危険があるのです 。

       ところが、商業ツアーや新ハイの本部山行でもリーダーによっては、食事のためにまとめてお湯を沸かし、参加者に配給するという方法をとっている場合があります。参加者はもらったお湯で、カップ麺作ったり、アルファ米のごはんを食べたりしているようです。しかしそれで必要なエネルギーが満たされるかは疑問ですし、なんとなくわびしい感じがします。
      電脳登山部では以前から、湯取法による無洗米の炊飯を推奨し、一部会員の皆さんが自ら実践しています。美味しく白米を炊いて持参した好みのおかずで食事をするのは楽しいものです。しかしそのためには、ある程度の用具と技術が必要になります。炊飯法についてはホームページの会員投稿欄に記載していますが、ここでは各種ストーブについて簡単な解説をしたいと思います。

      まずは、最近では一番目にするガスストーブについてです。一般的な現行品のガスストーブには、炎の立ち上がり方が異なる、2種類のタイプがあります。
      1.従来型である炎がユラユラと立ちのぼる、言ってみれば家庭用のガスレンジの様な燃え方をするタイプ。
      2.最近多い火口が小さめで、炎がまるで針の様に力強く真っ直ぐ立ち上がるタイプ。
       

      前者(上の写真)は近所のホームセンターなどでも、キャンプ用品として売られています。火口が、比較的小さいもの(左の写真)と、家庭のガスレンジ並みに大きいもの(右の写真)があります。大きいものは大きい鍋やコッフェルの時には重宝します。しかし何と言っても風に弱く、強風では吹き消されてしまうこともあります。最近では、テント内での火気使用が「厳禁」とされてしまったので、屋外での使用が当然ということになりますと、このタイプは使いづらいです。

      後者(上の写真)は、もっぱら登山用品店にある製品ですが、炎が力強く立ち上がるので、多少の風でもチョット炎が揺れる程度で消えにくいです。屋外でも使いやすいと言えます。しかし、炎が部分的に鍋底に当たるため、加熱が不均一になると思われ、特に最近主流のチタン製コッフェルでは、その熱伝導の悪さから、炎の当たっている部分だけ焦げ付き、その他の部分は煮えてない、焼けてないという状態になりやすいです。
      そこで私達はこれらの長所短所、自身のストーブの使い方を勘案して最も適したタイプを選ぶ必要があります。

       とは言うものの、とりあえずまず最初の一台という事であれば、後者の炎が力強く立ち上がるタイプで、できる限り軽いものを選んでおけば用途はかなり広いと思われます。私が使っているストーブは、重さがわずか56グラムです。これに230グラムのガスが入ったレギュラーサイズのガスボンベ、チタン製のクッカーをセットにして600グラムあまりです。これはいつも私が持ち歩いているセットです。

      ボンベを110グラム入りの小さいものにして鍋ももっと小さいものがありますから、それらを組み合わせれば500グラム前後で湯取法でご飯を炊いたり、レトルト食品を温めたり、ひと通りの炊事ができるものになると思います。そんなストーブとクッカーがセットになった商品もありますから、それを選ぶのも良いのではと思います。

       まずはそんなセットで、小屋泊まりを2食付きでなく自炊にしてみる、無人小屋泊やテント泊で自炊する、といった山行を経験して、食事の支度が何のストレスもなくできるようになれば、行ける山の範囲がグンと広がります。電脳登山部ではそんな山行もたくさん計画する予定です。山での生活技術を会得して、皆さん一歩進んだ登山者になりましょう。

       

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      命の恩人?シャルレのピッケル(つづき)

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        前回の続きです。


         「おじいさん」と呼ばれてもおかしくない年頃になって、時に自分はあの時山で死んでいて、今生きて生活していると感じているのは、単にあの世で夢を見ているだけなのではないかという不思議な気分になることがあります。

         そんな「あの時」の話をひとつ。

         

         19歳春3月のある日、私は数名の先輩部員と共に、谷川連峰の白毛門に、巻機山から来る縦走パーティを出迎えようと登っていました。笠ヶ岳南の鞍部にテントを張って待っていれば会えるだろうという気楽な計画でした。入山した日は良い天気で、重い荷物に苦しみながらも谷川岳東面の大岩壁群を眺めながらの登りは大変爽快で、あれが衝立岩、隣がコップ状などと指さしながら楽しく登りました。幕営の準備を整えて、暮れゆく空に谷川岳東面のディテールが徐々に沈んでいくさまを見ながら、「明日は雪かもね」」などと話したことを思い出します。
         翌日は吹雪に明けました。とりあえず、笠ヶ岳の頂上でしばらく縦走隊を待ってはみるものの、展望は効かないし寒いし、もう帰ろうと割と簡単に諦めて、テントを撤収して下山の途に就きました。当然下りはグイグイと降りるのですが、いい具合に雪が締まっているので、できるところはグリセードで滑って下りました。そんな中で出会ったのは左に傾いた斜面。いつものように左手でピッケルのシャフトを握り、右手で頭部を持ち、身体の左側に突いて滑ると、何だか左の沢に引きこまれそうな気がしました。そこでいつもとは逆の手でピッケルを持ち、身体の右側にピッケルを突いて、右側にブレーキをかけながら斜めに滑ろうと考えました。しかしそんなにうまくいくはずもなく、アッという間に私は転倒して滑落状態になってしまいました。
         すぐに腹ばいになって、今までさんざ練習した滑落停止をしようとピックを雪面に打ち込みました。しかし、強く打ち込みすぎたのか、いつもと持ち方が逆で脇が甘かったのか、理由はわかりませんが、なんと大切なピッケルを雪面にもぎ取られてしまったのです。バンザイをするような格好で滑り落ちている私の手首に結んだリーシュに繋ったピッケルが、あちこちに飛び跳ねているのをチラッと見て、ピッケルを再びつかむのは無理だ、ピッケルなしで止めよう、でもあんまり強く足先を打つと身体が回転してしまうから・・・、と考えた時に頭に何か当たって「コーン」といういい音がしました。
         途端にガクッとショックがあって、手首が強く締め付けられます。見ると私のシャルレのピッケルがほとんど頭部まで雪面に垂直に突き刺さり、頭部に結んだリーシュに私の手首がつながって、その先に私の身体が静止しているのです。その時は何が何だかわかりませんでしたが、「ヤレヤレ止まったわい」と独り言を言いながら、足場を固めて立ち上がると、自分の体重を支えていたとは全く思えないほどあっけなく抜けるピッケルを引きぬいて、少しトラバースしてルートに戻り、何事もなかったかのような顔で下山を続けました。
         恐怖の感情が襲ってきたのは、一人暮らしの下宿に帰り着いてからでした。何だか居ても立ってもいられない気分になって、狭い部屋の中をウロウロしていました。ピッケルのシャフトで頭を叩くと、あの時と同じ音がします。あちこちに飛び跳ねていたピッケルが、何かの拍子に頭に当たりその反動で雪面に見事に突き刺さったとしか考えられません。丸い頭に丸いシャフトが当たって垂直に雪面に刺さろうとする、しかもその間も滑落していたのだからピッケルが刺さりきるまでの時間ずっとシャフトが垂直を保つためには、ルーシュが充分に弛んでいなければいけない、一体どんなふうにピッケルは飛んでいたのか。考えてもわかるはずもなく、結局「運が良かった」なぁんて思うとますます体中がゾクゾクして、再び部屋の中をウロウロしてしまうのでした。


         滑落してピッケルを離してしまっても、リーシュを付けていたのでヤブにピッケルが引っ掛かって止まる、なんてことはよくあることらしいです。ですからいささか他力本願ですが、リーシュを付けたほうがいいというのが一般的だと思います。自分の頭に当たったピッケルが雪面に刺さって滑落が止まるなどという事が、そうそう起こるとは思えませんが、私は「リーシュ付ける派」です。そしてこんなことが起こっては、もはやピッケルはシャルレ以外使えません。

         私のピッケル類がすべてシャルレなのはそういうワケです。

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        命の恩人?シャルレのピッケル

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          ピッケルの話第二弾です。


          先日の写真上から2本目のピッケルについてです。

           これは私が学生の時に初めて買ったピッケルです。当時市場にあったピッケルは、憧れの対象として別格だった「ウィリッシュ」と我々でも何とか手が届く「シモン」が2大スターで、他にシャルレやカシン、インターアルプ、サレワなどの輸入品と札幌門田や東京トップなどの国産品がありました。ただ私の入部したワンゲルではもっぱら輸入品が使われていたので私も予算と相談して、あまり部内ではメジャーでなかったシャルレ製のモンブランスーパーを手に入れました。

           ピックやブレードに意味ありげな穴があいていたり、シャフトがギリシャ神殿の柱の様なエンタシス、つまり下のほうが膨れている形をしていたのが、何だか魅力的に思えたからです。まぁ予算が一番の決め手でしたけど。


          店員の説明では上の写真のように、引っ掛けて引っ張ったり、つないで梯子代わりにするという事でしたが、そんなことは一度もやったことがありません。私は単なるデザインと思っています。

           また当時のシャフトは木製だったので、まず購入したらシャフトに包帯を巻き、そこに亜麻仁油を垂らして放置し、木に油を染み込ませて防水性を高めていく手間を掛けなければいけません。包帯の油が乾いてヒカヒカになったら外して、また新しい包帯を巻いて亜麻仁油をたらす、という事を何度も繰り返します。時々外した時に軽く紙ヤスリで表面を磨いてから包帯を巻くこともあります。するとだんだんシャフトが茶色く着色されて風格が出てきます。山に行ってそういう処理をしていないピッケルを持っている登山者を見つけると、口の悪い先輩たちは「まるで白木の棺桶みたいなシャフト」と陰口を叩いていました。
           ですから手間をかけて、愛着の湧いたピッケルを持って雪山に行くのは、自分がいっぱしの登山家になったかのように思えて、なんだかワクワクしました。かつて小島烏水(明治時代の登山家、随筆家、日本山岳会初代会長、2009年の映画「劔岳 点の記」では仲村トオルが扮した)が、岳人にとってのピッケルを武士にとっての日本刀になぞらえたように、実用品ではあるものの半ば愛玩物として部員みんなが自分のピッケルを大切にしていました。

           そしてなんといっても日本刀ですから、それを手から離した時は死ぬ時というわけで、リーシュ(当時はピッケルバンドと呼んでいました)を付けるなんてもっての外、女々しいぞ、ピッケルは絶対に手から離さないものだなどとイキがったりしていました。今でもプロガイドのブログなどを見ると、ピッケルには何も付けないほうがいいと主張する人もいるようです。これは別にイキがっているのではなく、滑落してピッケルを手放した時に身体に当たって怪我をしたり、氷壁登攀などではリーシュが邪魔だからという実用的な理由からのようです。
           ですが、私はリーシュを付けたほうが絶対にいいと思っています。
           なぜって、リーシュとこのピッケルのおかげで今、私は生きているからです。

          (つづく)

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          父の遺品、手作りピッケル(つづき)

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            前回の続きです。

             

             父はこの自作ピッケルを持って颯爽と冬の富士山に向かいました。吉田口から登り始めて頂上を目指していたようです。私は冬富士に行ったことがないのですべて伝聞ですが、冬の富士山は簡単に言えば全山氷の滑り台で、特に八合目以上は、あまりの傾斜で一度でも滑ったら、仮にピッケルを持っていても滑落を止めようがない位なのだそうです。また途中で休憩しようとしてその場に座ろうものならそのまま滑落してしまうので、まずピッケルを雪面にしっかりと突き刺して、股間にピッケルのシャフトを挟んで跨がるような格好で山頂を背に座り、ピッケル頭部を握りしめながら何とか休むのだそうです。
             父もそんなふうにして休憩しようと、頂上に向かうU字溝の様になった登山道でピッケルを刺そうとしました。ところが、ナマクラなシュピッツェの父のピッケルは、凍りついた斜面、特に登山者が踏み固めたトレールの中には刺さるはずもなく、仕方なくトレールを外れて少しずつ、ピッケルが刺さる氷の柔らかい場所を探して横にズレていきました。1メートルほど離れたところで刺さったので、父はそこで前述したような態勢で、展望を楽しみながらタバコを吸いました。
             一服してそれではと、再び登り始めようと立ち上がり、トレールに向かって振り向いたその瞬間、目の前のトレールの中を何かが滑り落ちて行きました。アッと思って目で追うとアイゼンの爪が見えたそうです。つまり登山者が頭を下にしてトレールの中をボブスレーやリュージュの様に滑落していったのです。やがて滑落者はトレールを飛び出し、岩場にぶつかりながら更に下へと落ちていき、姿が見えなくなりました。すぐに上から「○○〜!!!」と名前を叫びながら、同行者と思しき登山者がものすごい勢いで駆け下ってきたそうです。
             父はその場ですぐに下山を開始しました。翌日の新聞にはその滑落事故が掲載されており、亡くなったのは東大の学生だったそうです。

             

             もし、父のピッケルが鋭いシュピッツェで、トレールの中やすぐ近くで刺さっていたなら、父は滑落者に撥ね飛ばされて一緒に落ちたかもしれません。そうなればもちろん命はなかったことでしょう。結婚前ですから、私もこの世に存在しないはずです。多分父は、このナマクラなシュピッツェが自分を助けてくれたと考えて、研ぐこともせずにそのままで保管していたのだと思います。
             近々雪山に行く際にはこのピッケルを雪に触れさせてこようと思っています。ちょっと父を思い出すかもしれません。

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            父の遺品、手作りピッケル

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                かなり多くの方がこのブログをご覧のようでありがたいことです。今回は、先日ご紹介した私のピッケルの中で、写真の最上段にありました父の遺品について記します。


               

               このピッケルは父が20歳代の頃に自分で作ったものです。一部の会員の皆様もそんな時代をご記憶ではと思いますが、おそらく月給が「数千円」だった頃の話です。とても既製品は高価で買えないので、自分で作ったと父は話していました。

              高級ピッケル頭部のピックとブレードの部分は鍛造だったはずですが、素人には鍛造は無理ということで、鋳造で作ったと言っていました。ちょっと直線的ですが、今になって見ると、割と格好がいいなと思います。 

              よく見るとシャフトの木も少し凹凸があり、石突の留め金が完全にピッタリには嵌っていなかったり、シュピッツェの先端がかなりナマクラだったりと、あちこちに手作り品の印象があります。しかしいくら貧乏だからと言って、よくもまぁこんなものを自分で作ったものだと感心しますが、後に父は市民楽団の奏者として自分が弾くためにバイオリンやビオラを手作りした位ですから、この程度の細工なら割と簡単だったのではと、今では想像しています。
               そんな中で、シュピッツェがナマクラなのはちょっと違和感があります。これなら私でもちょっと研げばいっぱしの鋭いシュピッツェになりそうです。ちなみに私が初めて購入したピッケルのシュピッツェと比べてみるとこんなに違います。

              でもこれにはどうもわけがあったようです。(続く)

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              登山用品店のHPには色々な情報があります。

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                こういうご時世ですから、登山用品店のHPには色々とためになる情報が掲載されています。

                試しに、私がしばしば利用している登山用品店、秋葉原の「ニッピン」の情報をご紹介します。

                 

                 

                店のHPは、http://www.nippin.net/ なのですが、その中に従業員が執筆している情報があります。一つ紹介すると、

                 

                 

                http://nippin.seesaa.net/article/439565561.html に女性用ザックの記事があります。その内容を見てびっくりしました。今までせいぜい男女の違いは背面長くらいだと思っていたのですが、実際はそんな単純な話ではなく、かなり工夫されていることがわかりました。

                 

                他にも靴やテントについての情報がありました。知識としてご覧になってはいかがでしょうか。

                なお、紹介したHPの執筆者は私ではありません。勘違いしないでくださいね。

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